空き家を売るということ

思い出が詰まった実家の建物

ご両親が亡くなったため、空き家になった実家の土地と建物を相続した方もいらっしゃるでしょう。相続人が複数いれば、その不動産をどのように分けるかという遺産分割協議を行います。全員の意見が一致することもあれば、真向から意見が対立することもあるでしょう。いずれにしても、空き家のまま放置することはできません。多くの場合、実家の土地建物を売却し、得られる現金を相続人で分配するのが一般的なスキームです。

実家は思い出が詰まった大切な場所です。両親が所有していた一つの不動産に過ぎない、とはいかないものです。それは当然の感情であり、多くの人に共感されることでしょう。その大切な不動産、売却するにしろ賃貸するにしろ、大事に使ってくれる人に引き渡したいと思うのは当然のことです。その中でも、今回は売却についてお話しします。

人間関係が重要

不動産を扱うとき、必ず第三者と関係を持ちます。仲介業者、買主、売主、リフォーム業者、物件の近隣住民など、不動産取引は一大イベントとなります。誰もが、関係する人たちと良好な関係を築き、スムーズに取引が完了することを願っているでしょう。ほとんどの方が不動産売買に関わることは人生に何度もあることではありません。緊張も伴いますので相当なストレスと感じる方も多いかと思います。しかし、良好な人間関係さえ築くことができれば、不動産取引は決して難しく大変なことではありません。

今回のように親から相続した物件を遺産分割のために売却する場合、当然ながら相続人同士の意思疎通が重要となります。言った言わないなど、後々トラブルにならないためにも、協議の際、身近な親戚のおじさんやおばさんに同席してもらうことも有効な手段となります。

ようやく、売主が現れたとしましょう。購入意欲も高く、購入する能力もある人です。しかし、生まれ育った思い出の詰まった大切な実家の建物であるがゆえに、せっかくならその家を大切に使ってくれるであろう人に買ってほしいという感情が芽生えても当然です。そこにも、人間関係の重要さを垣間見ることができます。

急いで売る必要はない

相続人の中に一日でも早く現金がほしい、という人がいれば売却することを急かされるかもしれません。しかし、相続人が自分以外に存在しない場合や、相続人全員の意見が一致しており、急いで売却したいという人がいない場合、慌てて売る必要はありません。親の三回忌までは実家をそのままにしておきたい、などの感情で一定期間、元のままに保存し管理するという方もいらっしゃいます。空き家を放置させては近隣住民の不安を煽りますが、きちっと親族間で取り決めをし、管理をすれば問題ありません。

不思議なことに、不動産は売るのも買うのも本当に縁のものなのです。早く売りたいときに限ってなかなか買い手が見つからないこともあれば、じっくりと時間をかけて売ればいいやと思っていると、すぐに買主が現れることもあります。いずれにしても、売りたくない相手には売らないことも選択できます。専門家や信頼できる親族等の助言も考慮して、良い結果が出るように焦らずしっかりと取り組む姿勢が求められます。

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